日本の古き良き街の銭湯。最近では、老舗なところも内観をリフォームするなどで近代的なデザインの銭湯も多く、若い方や女性にも人気です。銭湯は老若男女問わずリラックスできる場になっております。
いつもの疲れを癒してくれるリラックス空間ですが、そんな銭湯も立派な公共の場。みんながこれからも気持ちよく過ごせる空間として、銭湯での場面ごとのマナーをご紹介します!
【場面ごと】銭湯マナー
<浴室>での銭湯マナー
・かけ湯
かけ湯の役割は「体の汚れ落とし」や「急激な血圧変化の防止」です。汚れた体でいきなり湯舟に入ってしまうと、お湯を汚す一番の原因になってしまうのでかけ湯はとても大事なんです!
また、かけ湯はどこの銭湯もぬるめに設定されているところが多いので、入浴前にゆっくり体にかけることで、冬場などの急激な血圧変化も防いでくれます!
・歯磨きや爪切り
スーパー銭湯などでは、浴室の洗面所に歯ブラシが備え付けられているところもありますが、街の銭湯では基本歯磨きや爪切り、痰を吐くなどの他の方が不衛生だと感じることはNG!
・寝ころばない
開放的な広い銭湯だと疲れも癒されてゴロン、気持ちはわかりますがしかし、だいの大人が寝そべればそれはもう邪魔になります。寝ころぶときは寝湯か備え付けのリクライニングチェアで。
<脱衣所>での銭湯マナー
・湯上り前の仮り拭き
脱衣所に戻る前には、小タオルで体の水気を軽く拭きましょう。
脱衣所といえど、床がびしょびしょではせっかくリラックスできて帰る際の気持ちも台無しです。
・ドライヤーの持ち込み
これ、知らないで結構やりがちな方もおおいのではないでしょうか。銭湯のドライヤーは無料で備え付けてあるところもあれば、3分10~20円のところも多いです。
ちょっとした節約や使い慣れたものがよく、自分のドライヤーを持って行きたい気持ちもわかりますが、銭湯ではドライヤーの持ち込みを断っているところが多いです。
まぁ、電源を勝手に借りるわけですし、皆さんが使う公共の場なのでドライヤーは備え付けのものを使いましょう!
・大きい荷物はフロントへ
大きいバックなどはフロントにて一時預かりしてくれます。脱衣所は着替えたりと何かとひとりひとりがスペースを使うもの。貴重品や着替え以外でもし預けられるものがあればフロントの方へ相談してみましょう!
<サウナ>での銭湯マナー
・サウナは別料金
一部の銭湯で無料のところはありますが、多くのところではサウナは別料金です。サウナに入りたいときはしっかりサウナ料金を支払いましょう。NOサウナ泥棒!
・びしょびしょの体で入らない
サウナに入る前には、タオルで軽く体の水気を拭き取りましょう!
水風呂から直接サウナの気持ち良さはわかりますが、サウナ室の床や座る場所がびしょびしょでは
衛生面や気持ち的にもいいものではありません。
また、体の表面が濡れている状態ではサウナの熱が伝わりにくく、発汗作用も弱まってしまいます。サウナ前は汗を軽く流し、水滴を持ち込まないのがオススメです。
・NO筋トレ
たまにサウナ内で筋トレやストレッチをやっている人がいますが、やめましょう。汗も飛び散りますし、サウナこそ静かに入りたい方が多い空間です。常連だからなどは関係なく、節度を持った行動を心掛けましょう。
また、サウナ内は必要以上の場所取りは控えましょう。サウナを愛する者同士、譲り合いの気持ちを持ってサウナを楽しみましょう。
・水風呂前は汗を流す
サウナで火照った体を冷ます為、すぐに水風呂に飛び込みたくなりますがちょっと待った!
サウナでいっぱいかいた汗は一旦シャワーなどで軽く洗い流してから水風呂に入りましょう。そうすることで、水風呂も清潔に保てますし、急激な温度変化による体への負担も軽減されます。
また、サウナで開いた汗腺や毛穴からでた汚れを一旦お湯で洗い流すことで、美肌効果にもつながるとのこと!新陳代謝にも効果的です。
<その他>の銭湯マナー
・いくら同性とはいえ…
必ず隠せ!とまでは言えないですが、大胆すぎる開脚など目のやり場に困るような恰好や行動は控えましょう。
節度を保った裸の付き合いこそ、日本人の心遣いですね。
・小さなお子さん連れの方
親子揃っての銭湯、いいですよね!銭湯だからこその交流や学びの場にもなるといった話もよく聞きます。
お子さんも大きなお風呂でテンション上がってしまうのもわかりますが、小さなお子さんからは目を離さないように注意。制限すぎるのも子供の為になりませんが、走ったり騒ぎすぎたりしないように注意しましょう。
浴室で転倒して怪我をする事例もあるとのこと。お子さんの行動には注意を図りながら、公共の場での振る舞いも一緒に勉強できたら素敵だと思います。
最後に
細かいところのマナーはまだまだありますが、大切なのは「みんなで使う公共の場である」ということです。マナー違反により、その場にいる周りの方が嫌な思いをしてしまうと、その銭湯自体のイメージも悪くなってしまいます。
日頃の疲れやリラックスできる空間としての銭湯を大切に、みんなが気持ちよく使用できるよう気を付けることで、日本の古き良き銭湯文化がこれからも引き継がれていくのかなと思います。